先週末のネーベルホルン杯は日本でペアフリーとアイスダンスフリーがCSで生中継され、テレビ観戦をした人も多かったのではないだろうか。
私もその一人だが、アイスダンスで村元・リード組が見事に五輪枠を獲得、それだけではない完成度の高い演技で準優勝となったことでも とても印象深い大会となった。
Kana MURAMOTO / Chris REED JPN Free Dance Nebelhorn Trophy 2017
ペアは 残念ながら現在補欠(と言っていいのだろうか)の一番目。
どこかの国が返上したら枠がもらえるという状態。
だが、とにかく須藤・オデ組は立派にやり遂げてくれたと思う。
国籍の問題で 彼らは枠を獲得しても五輪には出場できない。
他の日本のチームが出場するのである。
だが、その他のチームのために 須藤・オデ組は この大会に挑んでくれたのである。
その努力だけでも十分に感謝に値するだろう。
さて、このネーベルホルン杯は シングルでも枠の獲得に挑戦したスケーターが多く参加していた。
その中でもニュースになったのがマレーシアの男子シングル選手の枠獲得である。
マレーシアのフィギュアスケート選手として初の世界選手権出場、そして五輪枠を獲得。
このまま順調に練習を積めば 平昌五輪の出場も確実だろう。
このジージエ選手、ISUのバイオグラフィによると現在はカナダで練習しているようだが 生まれはマレーシアの首都クアラルンプールすぐ隣のペタリンジャヤ。
最近はクアラルンプール周辺にも通年の規格リンクができ、しっかりと続いているようである。
しっかりと続いてる、というのは かれこれ20年以上前の話になるが マレーシアの地方都市ペナンのショッピングモールでもリンクができ話題となるも 客入りが悪かったようで すぐに無くなりバーゲン会場となったと聞いたことがあるため。
クアラルンプールはリンクに専属コーチもいるようだし、新しもの好きな若い家族も多い街でもあるので いつぞやのペナンのような憂き目にあうことはないと思う。
それどころか、ジージエ選手の躍進で この先空前のスケートブームが起こるかもしれない。
ダンスの村元選手のお姉さんがバンコクで選手育成にあたるなど、東南アジアの各国でも五輪を目指して練習している選手は決して少なくない。
ジーイエ選手の活躍は おそらくマレーシアだけでなく 近隣の国にも大いに刺激となり励みとなるだろう。
是非応援したい。