skater's diary

フィギュアスケートについて思うこと

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羽生結弦が五輪二連覇、当日朝に構成変更

フィギュア男子シングルの羽生結弦選手が五輪二連覇を達成。

 

昨日は あっちでもこっちでも羽生選手ニュースで沸いた一日だった。


二連覇達成となったフリーの演技、四回転ジャンプの構成は 当日朝に変更したものだったということだ。

 

www.sponichi.co.jp


四回転ループよりも より完成度の高い四回転サルコーに変更。

 

結果としてGOEで点数を大きく稼ぐことができた。


ここで 四回転ループを入れて GOE加点がさほど取れなかった場合、基礎点に差があったとしても 全体のプログラムコンポーネンツ(PCS)に影響が出てくる可能性があった。


一つの考え方であるが、GOEでプラス要素が多いプログラム構成のものは PCSに好影響を与えやすい。

 

ならばループよりも完成度の高いサルコーにすることで 全体的な印象も良くするという作戦もあったのではないかと思う。

 


こういった戦略は 当然ながら勝つためには必要である。


こういった土壇場で 周囲のスタッフ陣が余計な指示を与えて点の取りこぼしになることは 皆無ではないと思う。

 

さすがに五輪レベルになると 格別な体制になると思うが、世界中のすべてのコーチ陣が現状の採点方式に熟知して 戦略を組み立てられるわけではない。


と言っても、新採点方式をよく理解し、それに沿った作戦づくりというのは 限られた人にしかできないというわけでもない。

 

選手が 点数の取りこぼしが無いように そしてPCSを上げるためには 何が必要か、そういったことを真剣に考えられる人ばかりではない、ということである。


残念ながら 指導陣らの思惑のほうが強すぎて 選手が実力を発揮しにくくなることもある。

 

 

「勝たないと意味がない」というのは選手として正しい。

 

だが、勝つために本当に何が必要かということを 選手の周囲が理解していないと できることも難しくなるのだ。


そういった中で 冷静にギリギリまで戦略を詰められた羽生選手は幸せである。

 

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